琴奨菊関2連勝。とにかく毎日自分との戦い。

現在西の8枚目。ちょっと昔にタイムスリップした雰囲気

現在取り組みが4時半ぐらいで相撲をとっています。もう菊関にしたら10年ほど前のような感じです。

しかし対戦相手が、初日宝富士、二日目栃煌山でした。大関時代に序盤でよく対戦した力士です。大関時代と対戦相手が変わりません。

対戦相手だけ同じで、取り組む時間が違う。時の流れかもしれません。しかし相撲界はボーダレス時代、戦国時代に突入。今一番強い、波に乗ってる力士が優勝します。

番付上でいうと、横綱・大関・関脇までが、序盤小結と・前頭上位。小結前頭上位が序盤上位との対戦。前頭6枚目以降は、上位と対戦相手は基本組まれません。

となると、基本優勝争いするには当然勝ち続けないと残れないので、序盤上位と当たる番付より、自分より下か、同じ程度で当たる力士のほうが断然有利です。

一番不利な番付は、小結・前頭1-2枚目。中日まで上位とばっかりですので必然的に厳しくなります。

菊関は実力ありながら8枚目なので、勝ち続けない限り上位と組まれません。

菊関の体調、コンディションは?

最近菊関とのトレーニングは、トレーニングというよりも現状の状態の確認、進むべき方向の確認、メンタル的な話し合いです。

特に何かのトレーニングをがっつりするというのはなくなりました。場所前に必ず2回は現場に行って状態確認と、いく方向の確認とトレーニングをします。

菊関はびっくりするぐらい運動神経はいいです。たとえば、場所前左右の軸のトレーニングには、バット振りがいいということを教えて、左右振らせました。

振っていくとさらにいいスイングするにはどうしたらいいのかと、友人のソフトバンクの内川選手から指導を仰いだり、佐渡カ嶽の力士の野球出身者に聞いたりして、フォームを作ります。

2週間もするとびっくりするようなスイングをしていました。あたるあたらないは別にしてフォームがめちゃくちゃできています。

昔はソフトボールの4番、球技は結構できるタイプ。20-30mならそこらへんの一般人には負けないと思います。めちゃくちゃ早い。

稽古場でも入念に入念にウォーミングアップします。いろいろな準備運動で丹念に汗をかいている。単純に動きがいいです。

トレーニング内容や稽古は?

最近はトレーニングの提案です。一応自己ベストが出るには、この週にこれをやって翌週挑戦だよとか、目標は提案します。

半分やって半分しない感じ。さわりの部分ではやります。

ただ苦手なのはぶっ倒れるまでやるというところ。僕としては場所までに3回ほどそういうのがあっていいと思います。

その部分はできていません。たぶんそこは自分だけでなく、周りの盛り上げが大分重要と思います。

稽古内容も見ました。動きはものすごくいいです。俊敏。ただ電車道系はなくなりました。そこは単純なぶつかり稽古系がいるのではと。

今の菊関はきちんとすればどの種目も自己ベストを必ず出すでしょう。

しかし時間的な制約、年齢を重ねるところの回復のずれ、稽古日程等がありすべてがそろうのは無理だと思います。

その中で菊関自身で何をするのかを、チョイスする。チョイスすいたものはちゃんとこなして、やった内容や意味を十分にかみ締めて理解しながらやっています。

一つ一つの準備運動や動作の中身を掘り下げている感じ。できることを掘り下げてするという感じです。

今場所は?G1レースで菊関だけがハンディ戦のようなもの。一番の敵は自分自身。

菊関自身ですが、最近は相撲内容はやはりいいです。とにかく動けています。そしてやはり土台の基本的なところがやっぱりあります。

今相撲界は戦国時代で、そのとき調子のいい力士が勝ちます。あまり力士の格がないような感じです。

となれば前半戦、勝ちっぱなしの力士になる確立が高い力士が有利。

確率論からいうと、序盤に対戦相手が上位と当たらない力士が有利です。番付でいうと、横綱・大関・関脇・前頭6枚目以降

その中で勝ちっぱなしになる力士の中で、調子よく自分に酔ってる力士が強いです。

そうなると自力はある菊関はかなり有利になります。一番の序盤の敵は自分の心。格下相手に自分の大きさをきちんと出せるか。

勝ちっぱなしだと上と当たりますが総当りではありません。負担重量は定量のG1戦の競馬で言う、騎手の負担重量が3-5kg軽いイメージです。

相手を格下と思えるか。格下と思ったうえで油断しないこと。ほぼメンタルの話になります。

状態はいいです。良いですけど何でもかんでも電車で寄りきる相撲ではありません。きちんと相手に対応していかないといけません。

最近のラインは、自分との戦い、しっかり準備、この言葉ばっかり。平常心で、なおかつ気持ちを熱くさせること。これに尽きると思います。

いい千秋楽を迎えてほしいです。