スクワットのアクシススポット
スクワットは足の競技と思いきや、案外胴体の固め方が強いかというところがあります。
足のパワーを下から上に伝えますが、それが胴体がやわらかいとその力がバーベルまで伝わらなくて、力が途中で減退することがとても多いです。
下からの力をどう伝えるか。それが一番のポイントとなります。
スクワットは完全に後軸 ただ日本人はボトムの重心は前に行ってもいい。

これは兵庫のスクワットのエース、陣内選手の立ち上がりポイントですが、ものすごく背骨を意識しています。
とにかく背骨を立たせて前傾させたくない。そしてできる限りバーを下において、その伝わりを高めたいのです。
これが胸骨を意識すると、一撃でつぶれると思います。完全に後軸が強いパターンです。
もう一度おさらいとして、背骨を走っている軸が後ろ軸、胸骨から下に走っているのが前軸です。
後の軸は、角度が立っているときに、真上に行く強さがあり、前軸は角度がついているときに、前方に進む力があります。
陣内選手はとても後ろ軸が強い選手ということです。
フロントスクワットや、セーフティスクワットは完全に前軸
これとは対照的に、琴奨菊関がやっているスクワット。これは完全に胸骨で受ける前軸になります。
なぜかというとこのセーフティスクワット、バーの位置が胸骨の平行線上にあるからです。
もちろんフロントスクワットの前軸優勢となります。
理由は単純で、スクワットは、背骨の上にバーがあり、フロントスクワットは胸骨の上にバーがあります。
単純に骨から重りまで近いポイントが、きれいに力が通っているポイントになります。
ですので力以上に、力が伝わるポイントをいかに通せるかが、強くなる秘訣でもあります。