ケトルベルは、必ずスナッチとジャーク両方やる事

ケトルベルは、我がジムに導入して3年余りになりますが、やればやるほど、追及すれば追及するほど、自分がやっている競技の向上に役立っています。
私は全日本マスターズパワーが終わり、ケトルベル中心のトレーニングに戻していますが、なんせ体が良く動きます。
走っても300m51秒台まで行くことができて、よく動くようになりました。
現在、僕の練習パーソナルベスト、スナッチが
40kg 5分42回
36kg 5分56回 10分92回
32kg 5分76回 10分121回
24kg 5分110回 10分175回
ジャークが ダブルジャーク
32kg 5分28回
24kg 5分45回
大事なのはスナッチとジャーク必ずすること。理由はこれです。
必ず、前軸と後軸の両方の運動を行うこと。
前軸は胸骨ライン、後軸は背骨ラインです。
スクワットで言えば、普通のスクワットは、背骨ライン、フロンとスクワットは胸骨ラインです。
これを両方することによって体の体バランスは確実に上がります。
どちらかが偏って強くなると、出力のポイントが逃げることがあり、そうなると競技スポーツに対するバランスは悪くなります。
例えば普通のスクワットをして腰痛が出るとします。そして前軸のフロンとスクワットやセーフティスクワット、ケトルベルのジャークを、前軸を意識しながら行うと腰痛が消えたりします。体バランスが良くなっている証拠です。
ケトルベルはしんどい。しかしやった感があるし、慣れてくるとダメージの残りがかなりなくなる。そうやって体の使い方を覚える。

この様に5分もやってできる限りのことをすると、だいたいぶっ倒れます。しかしながら、フラフラになってる時こそが本来の体の使い方です。
ふらふらになると、力みとかがなくなり、余計なところに力を入れづらくなります。そうなることで、ケトルベルを下ろしているときや、挙げるときに力みによる、動きの減退がなくなります。
力むと、本来であれば、ボールが上に上がるように、スムーズに上がるものを、力みでその動きを壊します。
それが力みがなくなるから、そこがスムーズに動き、ケトルベルを力まなくても上下動できるようになります。これこそが一番大事な、力みによる減退を防ぐ大きな練習です。

ケトルベルは挙げるときよりも、下すときの方が大事です。
綺麗に降ろすことができると、その降ろしの勢いをもらいながら、ターンをするときに上がる方向に慣性をもらうことができます。
振り子やメトロロームみたいな感覚で筋肉を極力使わずに、運動を行うやり方です。
基本スポーツは筋肉はあった方がいいが、筋肉は極力使わないで温存、そして運動しているものに対して、いかに自分が小さい動力で、大きい動力を生み出すかです。
筋肉は何秒としか持たないし、ダメージももらいやすい。あとが続かないです。
そこで降ろすときの慣性や推進力、挙げるときの一瞬の踏み込みや、コントロールで上にあげます。極力力を使わないことが大事です。
有名選手はどのくらい挙げれるものか?
かなり気になるところです。スナッチで紹介してみましょう。
琴奨菊関 32kg 5分84回 最近は70台中盤 セーフティスクワットは280kg成功です!
知念豪(円盤投げ日本二位) 32㎏5分105回 スクワットは280kg上がります!
野口裕史(ハンマー投げ日本王者・競輪選手) 32kg86回 28㎏105回
古性優作(競輪選手) 36㎏3分40回
我がジムでは
姫野正志 28kg5分65回程度
西村政子 20kg5分58回ほど
溝口葵 32㎏5分84回 10分128回 36kg5分70回 40㎏5分40回
森田副支配人 24kg5分70回中盤
ちなみに、現役関取が、5分16㎏を何も言わずに始めてやると、だいたい5分やり切れず100回行きません。
もちろんやり方をレクチャーすると次回はいきますが、やはり自分の感覚と、実際の効率のいい動きとは、かなりの乖離がある事は多々あります。
それをきちんと埋めて、いろんなことに行かせるのがケトルベルです。絶対おすすめします!