今話題の、不祥事連発のスポーツ業界というか組織。パワーリフティングもその中の真っただ中だった。
僕がこの件で書くのは珍しいですが、今のパワーリフティング協会の現状として書いてみたいと思います。
今スポーツ業界は不祥事というか、このメディアが強くなりSNSが強くなったからでしょうか、協会内の不祥事がたくさん出てきております。
我がJPAは、去年からそれの真っただ中でした。去年から山口元理事の解任における臨時総会の開催から始まりました。
山口元理事の解任動議の理由は、
- 金の不透明さ
- 公益法人に必要な、国に対する報告義務を果たさない。
- パワハラ系統
- 地方とJPAの信頼関係
大きくはこの4つです。解任するには、正会員10分の1以上の臨時総会開催の手続きと、その総会での過半数が必要でした。
その過半数以上が大変でしたが、結果的にはその現状を正会員の皆様に丁寧に説明した結果、過半数が取れました。
そして現政権になりました。
やはり中を洗ってみると、やはり色々出てきました。理事の中では役割分担で進んでいます。
大きく分かれて、今のJPA現政権は職務はこのように分かれています。
公益社団法人・組織の存続のための動き 佐々木会長 古城副会長 石本専務理事
国際関係 石本専務理事(国際委員長)
大会関係 大森理事 伊差川理事 僕(技術委員長)
残務処理 沖浦理事
全国大会招致 中田理事
この様に分かれました。公益社団法人の存続の動きとは、旧政権は2年分決算を出していません。決算は出さないことには公益法人の体をなさないです。
2年間で1400万円ほどの赤字があり、特に国際関係で大きな赤字となりました。また必要でない会合の出席なども多くありました。
この件の決算で、今毎日のようにメールが飛び交っています。9月に臨時総会がありやっとそこで2年分の決算が出て、承認予定となります。
そこで初めて国に報告できて、関係各省に報告です。JPAは公益認定取り消しの一歩手前まで来ていますが、これができれば何とかなるような雰囲気です。
この件を特に、佐々木会長や古城副会長が頑張ってくれています。
また、赤字なので本部は東京から兵庫県の赤穂にうつります。今の事務所が月14万円ですが、来年今の場所が閉鎖になり新庁舎に移る予定でした。
新庁舎の家賃が34万円となり、そうなると年間400万円です。そんな予算はどこにもなく、ましてや赤字であと2年とすこしで貯金がなくなる状況でした。
そこで、次期会長予定の古城副会長のおひざ元でやることになりました。家賃は3万円ほど、それもその家賃を寄付していただけます。
そうして赤字体質を一掃し、元の普通の姿に戻る、変に背伸びをせず、パワーリフティングの発展だけに力を注ぐということです。
次の臨時総会で3分の2以上の正会員の賛成があれば移転になります。
僕は技術委員会、簡単に言えば現場担当責任者。出来るだけ簡単に、皆さんに寄り添う、皆さんに頼る。
僕が技術委員会になり、表題どうりにいろいろ改革しました。
- まずは、審判試験の簡略化です。JPAのホームページから昇級の申請が大幅に楽になり、受験資格も大幅に緩和しました。
国際審判は2級から受験可能になり、寺村2級審判員が第一号で受験予定です。
昇級受験申し込みも多くの審判の方から申し込みがあります。
荒川副委員長が担当で、迅速に対応してくれています。
- 日本記録も簡略化を図り、記録証は即日発行になりました。
大森聖子技術委員が担当となって、ものすごく更新が早くなりました。
- 大会公認も書類から、JPAホームページから申請と報告が可能になり、大幅に簡略化できました。
善本技術委員が担当になり、JPAホームページへの大会要項と、エントリー、結果が掲載されて皆さんにわかるようになりました。
また、全国大会締め切り後1週間以内には、ホームページにてエントリー発表、審判員発表ができました。
- 大会関連グッズ販売も、ネット申し込みになり、書類から大幅に簡略になりました。
これは八木副委員長が担当し、早く送っていただいています。
- いろいろな方からの電話は僕が広く承っています。
わからないことがあれば、技術委員会でライングループがあり、1-2日で解決できています。
- 選手登録は9月より、登録方法一新し、また地方からJPAに戻す。来年度は選手証を発行する。ホームページより簡単登録で、地方とJPAの情報のリンクを図る。

もうシステムは組んでいますが、これもネットでどの選手もここから登録し、すぐに登録ができる。また都道府県協会とJPAのデータの同期を測ることになりました。
これでさらに簡単に、登録業務と都道府県協会の選手確認業務がはかどります。
- 標準記録は変わります。ノーギアの一般とJR、SJRが変わります。約10%アップ。2日2面でこなせる範囲で、標準で人数調整しました。
これは来年度からです。出来るだけ変えたくなかったのですが、特にノーギアパワーは出場人数が大幅に超えました。それで2日二面でできる範囲になるように、調整しました。
それに伴い、B標準も追加。推薦は各ブロック3名までB標準突破者が推薦出場可能です。
ここまでが主に技術委員会として変わったことです。
次の目標は選手満足度を上げること。全日本大会を華やかにすること。
今年は、とにかく今の業務をこなしていきます。次は全日本大会を華やかにすることです。僕の個人的な構想は、
- バックボード・絨毯やカーペットで華やかにする。
- 音響・音楽を今風にし、冬のスポーツでよくあるような、華やかな雰囲気
- 結果はその日にアップ!
- youtube放送で生中継とその日のダイジェストを見れるようにする。
- 2級審判員以上ををとにかく多く増やす。
- 国際審判員をとにかく多く増やす。
以上のことを目標に頑張っていきます。
JPAは確実に皆さんの方向に歩いています。はっきり言って世間の皆様がこぞって取り上げるような競技ではありません。
試合はほぼ関係者以外きません。そこは僕は甘んじて受け入れています。しかし自分自身で、業界自身では、自分らで華やかにすることは大いにできます。
まずは自分らで華やかになり、見に来てくれた人に対して、自分らを見てもらう。
それでその方が選手になってくれたり応援してくれたり、自分らがさらに大きい存在になれればいいなと思います。
皆さんどうぞ、審判や裏方でお手伝いの方もよろしくお願いします。そして選手としてさらに強くなってください!
僕も自己ベスト22年目でも更新できるように工夫して頑張ります!