松岡朋彦選手、僕と同じ今年で41歳。新たな領域に向けての、大事な初戦で僕にパーソナル契約
これは松岡選手が一番気に入っている、世界大会準決勝の動画です。
松岡選手は極真空手松井派から、最近師範の中村道場が松井派離脱でそれにともについて行きました。
現在フルコンタクトの極真空手は、大きく松井派かそれ以外派に分かれ、松井派の上部大会は、全日本ウエイト制・全日本大会・世界大会などです。
それ以外派は、IKO(インターナショナル・空手・オーガニゼーション)全日本大会、ウエイト制・世界大会等になっています。
全日本ウエイト制中量級優勝や、世界ウエイト制軽量級準優勝など多くの実績を持っている、松岡選手。
しかし今年で41歳、少しずつ全日本のトップ級と差が開いていくのも事実。それでも、年齢を言い訳にせず、出来ることをとにかくひたすらにする毎日でした。
そこで舞い込んできたのが鹿児島での興行、「敬天愛人」のワンマッチです。
総合の「巌流島ルール」で、3分1ラウンド延長2分で、北薗翔大(キックボクシング/初代レジェンドフェザー級王者)と。対戦します。
そこで、僕に総合的な体力向上で依頼がありました。
まずは対戦相手、北薗翔大(キックボクシング/初代レジェンドフェザー級王者)
北薗翔大と検索しましたら、結構出てきました。普段は体重66-68あたりと思われます。そして普段のキックボクシングの契約体重がだいたい57.5㎏です。
今回の大会の契約体重は68kgとの事。松岡選手は2-3kg減量、北園選手はそのままか少し増やせます。
今回のルールは、土俵のような闘技場の上で戦い、立ち技・寝技ともに有効。闘技場から3回の押し出し、KOや一本で決着をつけるとの事。
3分1ラウンドで、打撃でKO決着というのは考えにくいので、基本マウントポジションをとって打撃を打ちまくる態勢か、押し出し狙いもありかもという感じ。
ルールをもう一度確認ですが、紹介サイトでは無差別と書いているのでそれがありなら絶対増量が有利です。このルールなら。
キックボクサーを真剣に見たのは初めてですが、重心が高いですよね。重心が高いのはスポーツにとってだいたいの競技が有利だし、動きが早い。
北園選手が31歳で、松岡選手は41歳で10個違い。松岡選手はこの速さに対応しなければなりません。
まず一回目のトレーニングが終了しました。基本目指すところは全力で走れること、押せる事、重心を高くも低くも対応すること。
まず一回目の練習を完了しました。
大雑把に言うと、
ケトルベルスナッチ5分、ジャーク3-5分
軸を高くするトレーニング
タイヤ押し
タイヤ引き
50mダッシュ
100mダッシュ
250mダッシュ
タイヤ押しと引きでダメージを食らっていました。たぶん一瞬でドンという感覚がまだ持っていないのと、使う筋肉や態勢を知らないと思います。
ケトルベルは思っていた以上に強いです。やはり3-5分を持たしながらするのは得意そうです。
走る練習はしているみたいですがダッシュはしていないので、ダッシュをやらせたのと、走り方や地面の反発なども教えました。
速く走る競技に出るわけではないので、地面反発など教えても意味ないかもしれませんが、どんな動きや動作も必ず重力や、地面の堅さを利用するというのは多々出てきます。
それを常に考えながら、自分の力だけでなく、他の重力や慣性、勢いをもらうなどの動力のもらい方を覚えるために、教えました。
やはり呑み込みが早く一つ一つ考えながらやっています。
単純に格闘技で総合は一発の強さや、ナチュラルな強さは絶対必要なので、これらの練習をベースにやっていきたいと思います。
ケトルベル24kg5分で80回以上、100mで14秒台ぐらい出せれば、試合の場に出せれるのではないかと思います。
これができれば大幅に体力レベルは変わっているはずです。
あとは実勢の稽古とケア・食事
普段は空手の指導や、稽古を十分に積んでいます。あとは総合向けのトレーニングやスパーリングになってくるでしょう。
とにかく前に行く圧力が大きな課題になります。前に行くトルクがかった圧力は重心が低い方が有利、寝技も重心が低い方が有利。
立ち技や打撃、特に顔面系は圧倒的に重心が高い方が有利です。このトレーニングでどちらも対応力を上げてほしいです。
あとは、ケア。このケアが大きな差を生みます。次のトレーニングでここの現状把握と、提案をしていきたいと思います。
あと弊社からもう発売された、EAA+4が出ています。必須アミノ酸とプラス4種類のアミノ酸ですが、これは大いに力になります。早速わたしました。
とにかく勝つことが全てですので、それに向けて全力で応援したいと思います。
松岡朋彦の闘争心
松岡選手とは同級生で同じ西宮市出身です。松岡選手は空手道に、僕はパワーリフティング、ケトルベル、餅と方向は違いますが勝負の世界に今も身を置いています。
そして同じくジムや道場を持ち、指導して新たな人材を手塩にかけて育てているのも同じです。
こんな質問をしました。「とにかく勝負して、そこに身を置きたかったんでしょ?」
年も重ねてくるとできたことができなかったりします。若手に追い抜かれたり負ける現実もあります。そこで現役を引退を選択する選手もいるでしょう。
しかし年取ってできなかったことができたりも実際あるし、頭脳は確実に進化しています。
松岡選手は「道場生に負けるなんて自分では許されないし、とにかく勝負したい、勝ちたい。強くなりたい。もちろん空手家だから、空手の大会で勝つことが一番大事かもしれないけど、ベクトルを変えると、いろんな手段はまだいっぱいある。とにかく勝負の世界に身を置き、常に進化し、勝ちいきたい。」
と力強く話していました。教え子にはまだまだ絶対負けんとはっきりとした口調で話していました。
また僕らみたいな勝負の世界に身を置いてる人、それをサポートする世界で身を置いている人は、勝負の世界から離れると、何をしていいかわからなくなり、無気力人間に本当になりそうです。
ああ、俺たちはやっぱり勝負の世界に身を置かないといけないんだな、この仕事してたらここからは死ぬまで離れるわけにはいかないなと、僕自身が強く思いました。
松岡選手を強くして、俺も強くなる。そう思ったパーソナル一回目でした。絶対勝とう!!