力餅の科学。力=重量を挙げれる筋肉ではない事をを知ってほしい。

力餅の競技は、日本で僕が知っている限り7か所ほど。どの場所も形状も仕様も全く違う。

力餅は日本各地で開催しており、特に中四国で盛んです。

力餅は餅を持って歩く距離を競う競技と、持った時間を競う競技とあります。

場所 日時 重さ 餅の形状・廻し等 特徴
香川県さぬき市・長尾寺 1月7日 170㎏程 分離餅・廻しあり 分離して非常に難しい。廻しの調整、力、力の伝達、体を反れる人が有利
兵庫県南あわじ市・薬王寺 1月12日 180㎏弱 固定餅・廻しあり 一番体に密着出来て、一番距離が出る大会。努力が反映されやすい。餅を立てれる人が有利
徳島県上坂町・大山寺 1月第3週日曜日 男子140㎏、女子70㎏、
小学生40㎏、幼児13㎏程
固定餅・ベルトのみ 置いている餅を自分のタイミングで持つ。初心者でも持ちやすい。
力があり、歩くことを知っている人が勝つ。反れなくても行ける
岡山県美作市・顕密寺 2月第1週日曜日 190㎏ 固定餅・ベルトも不可 三方が大きく、3分の2は持ちすら出来ない。一番難関。
ただポジション知ると持つぐらいは簡単にできる。反れる人有利
京都府京都市・醍醐寺 2月23日 男子150㎏、女子90㎏ ここは持った時間 持った時間を競う。いかにポジションをとって無の境地ができるか。
力で持つとまず持てない。
香川県善通寺市・善通寺 2月最終日曜日 150㎏程 固定餅・廻しあり 香川県在住者のみ参加できる。本庄稲荷神社の持ちを大きくした感じ。
宮崎県宮崎市・本庄稲荷神社 3月第2か第3週日曜 100㎏程 固定餅・神社独自の廻し 100㎏で女子でも持てる。廻しが一応あるがないものと思ってやったほうが良い。
岩手県平泉町・実行委員会 5月5日 160㎏程 固定逆さ餅・委員会独自の廻し 逆さ餅での反れる人有利。ここだけ直線距離を測るのと、コンクリートの公道
徳島県阿南市・津乃峰神社 11月後半と思われる 60㎏程 ここは詳細わからず 土俵の周りの周回数を競う。

 

この様に特徴があります。三方の大きさで全く違う重心バランスになります。

薬王寺と大山寺は、四隅を切った八角形になっており、持ちやすくなっています。三方が小さく感じます

四隅を切っていない三方は、基本90cm以上大きさがあるので、反れるポジションがまず取れないと厳しいです。

三方・形状・廻しの修理で全く違う競技。
パワーリフティング・ウエイトリフティングぐらい違う。

まずは長尾寺です。一番の難関が年初めに来ます。ここは分離餅で見てのとおり、力を計算しないと餅が外れますし、歩けないです。

  1. 餅が分離しているのでポジションを計算しないといけない。
  2. 身体から三方が必ず離れるので、反ったポジションができないと保持すらできない。
  3. 廻しの硬さ、大きさが大きく競技の行方を占める。

という特徴があります。これはいきなりマスター出来ないので、しばらく餅絶対王者、段さんの時代が続くでしょう。

 

次は薬王寺です。ここは廻しありの、縛っている固定餅。さらに固定餅の上餅が、下餅よりベロを出しているみたいに飛び出して刺さります。

この刺さりが身体に簡単に引き寄せて、比較的楽なポジションが作れます。

  1. 餅が身体に近づくのでとにかく廻しのセッティングが大事
  2. 別に反らなくてもよい
  3. 廻しさえポジションと硬さが決まれば、比較的努力がそのまま数値となって表れる。

という特徴があります。今は向江さんが絶対王者段さんを力で破って3連覇を果たしています。

 

次は大山寺です。ここは参加者が一番多く、子供の部、小学生の部、女子の部、大人の部とあり、比較的初めてでも持てます。

  1. 身体に引き寄せれるので、力が発揮しやすい。持ち手に棒もあり持ちやすいし三方も小さい
  2. 別に反らなくてもよい。
  3. 置いているところからスタートなので、いかにポジションを有利な状態からスタートできるかが大事。

ここは絶対王者段さんの地元。確か14連覇ぐらいしています。しかし長尾寺より、ここが段さんが負ける要素はあります。

フィジカルが強い人が対策を打てば、ここが一番勝てます。

 

美作の顕密寺です。絶対重量が一番大きく、ベルトも廻しも許されません。

しかし絶対王者の段さんは、ここと大山寺が重さの感触が同じといいます。

たぶん三方の大きさがこちらのほうが大きく、左右対称に指の力で引き付けて引っ掛けることができるのでそう発言するものと思われます。

  1. まず190㎏の重さ、廻しなしに恐怖心を抱く。実際6-7割が記録なしに終わる
  2. ポジションが決まれば浮く動作は案外決まる。
  3. 歩き出してだんだん腰をそらすと、ここが一番ダメージが大きい。

ここは一昨年段さんがコースのポールにあたって落として、大波乱で西選手の勝ち。去年は順当に段さんの勝利。
段さんは場所によって、力の配分も変えれるので、イレギュラーがない限りしばらく安泰。

 

岩手県・平泉町の弁慶力餅競技会。ここは逆さ餅で特殊な持ち方です。
地元勢佐藤さんが優勝を続けていますが、段さんが遠征したときは、優勝は段さんと絶対王者ぶりを発揮しています。

  1.  逆さ餅で絶対的に反ったポジションを要求される
  2. 足に乳酸がすごい勢いでたまる
  3. ここだけ公道で、直線。ポジションさえわかれば大記録の要素があり。

段さん出場時に70m以上を記録。地元佐藤さんは自己記録が42mほど。

基本は自己ベストを積み重ね、対戦相手がどうなるかになります。

力だけでなく、耐久時間が必要。単純な耐久力と、力を入れなくても持てるポジション力、歩く技術が必要

基本歩いた距離が成績になります。歩く距離というのを分析すると

  1. 持った時間
  2. 歩幅

基本これだけです。どちらかを伸ばす、両方を伸ばすことが重要です。

しかし重いものを持つには、力とコツ(技術)が必要です。さらに廻しありで自前の場合、道具の使いこなしが必要です。

大体段さんレベルで持てる時間が1分ー1分半、入賞クラスで40秒から一分です。

力だけでできるのは10秒も持てませんし、持つポジションがなければ力の発揮すらできません。

力もいるし、技術もいる。道具とのマッチも必要だし、自分が得意不得意を認識して、わざわざ不得意なことをしない。

不得意なことをせざるを得ないなら、対策を打つかそこは捨てるという選択肢が出てきます。

どの競技、スポーツでも大事なのは、自分に合わせるのか、競技に合わせるのか。絶対分析して、出来ると思う手段で勝負することが大事です。