日本人は、走るポジション改善の余地大いにあり!!
お腹に重心があり、踵着地がきつく、体の前半分に軸がかからないから
逆を言えば、適正に走れるやり方覚えれば、タイムは縮む、お腹は引っ込む!
先週に60歳運動ほぼなし、体重70㎏のトリノックス社長・孝橋さんを実験で走らせました。50m走です。
結果は、9月に測ったノーマル時9秒3→8秒3に50mが1秒変わりました。
前回測ったのが夏の9月、今回は冬の1月でです。短距離は寒いほうが圧倒的にタイムは出ません。
50m
9秒0から→8秒3へ!61歳70kgトリノックス社長、一気に自己ベスト!
練習ほぼなしで8秒前半!装備
アドバンスアンダー
テープ 足の小指薬指、踵
ナイキ ズームグラビティ
右手に小物を持たせる前に倒れる様に
倒れる動力を貰う
倒れる感覚の顔の向き
左目で前を見るもう動力を整えるだけ! pic.twitter.com/EATvbjc7bS
— 塩田宗廣 競技力:フィジカルを上げるトレーナー (@shiotapower) January 22, 2020
Twitterにも書いているように、
前に倒れる様に
倒れる動力を貰う
倒れる感覚の顔の向き
左目で前を見る
もう動力を整えるだけ!
走り方は、3分もレクチャーしていません。
走るには走るポジション、ウエイトトレーニングは、そのポジションとそれぞれポジションがあり、
そのポジションをきちんと理解し実績することが重要です。
社長で50mで1秒、100mは2秒5は早くなると思います。
なぜ0.5秒多くなるかは、トップスピードが20mほどできてしまい、そのあとバテ幅が大きくなるためです。
重心バランスが大きなポイント。上半身・股関節の向きで走る方向性がとたんに変わる。

横から見た断面図です。日本人は写真のように
- 重心が低い。お腹に最もウエイトがある。年齢を重ねれば重ねるほど顕著に
- 頭と背骨の軸は背骨側に傾いている。だから余計に腹を出しやすくなる
- 生体気流が下がり、足元にズシっと体重が感じる。特に踵。
- つま先が浮きやすい。余計に踵寄りになる。
という、特徴が多いです。簡単にいけば、ウエイトバランスが後ろに引っ張られ、
前に行けない、行きにくいということです。

そして走る競技では表彰台独占の黒人バランスです。
ここではいったん筋力や、身長は度外視します。
- まず大きい重心が胸の前に、なおかつ高い位置に大きい。
- 頭の重心バランスもやや前気味にある。
- 結果つま先を使い、踵にあまり体重が寄らない。
- 気流は上に向きがある。走れる黒人はふわふわした印象に見える。
という特徴があります。
端的にいえば勝手に前に進みます。筋力要素もありますが、大きいポイントは先ほど挙げた4つです。
アドバンスアンダーを用いた股関節の向き調整
基本前に行く重心バランスにもっていったらいい
自転車のトラックレーサー・小川遼太選手にアドバンスアンダーをはいてもらい、実験しました。


見てもらえばわかるように、黒の服の時は踵に体重が載り、おしりが引けています。
そして、手の位置もなんとかつま先をつかもうとします。
赤の星マークのレーサーパンツをはいてもらうと、
手が前に行き、お尻の引けがなくなります。これで重心バランスと股関節の方向が、前に行きやすくなります。
たぶん100m走っていない人は、これだけで100m走が、0秒5ほど変わると思います。
前に行く慣性・推進力を殺しながら走るか、勝手に前に行くかの違いです。
陸上競技の止まらなくていい走り方と、
球技の止まらなくてはならない走り方は根本が違う。
あまり現実離れしたのもよくないので、動画をピックアップしました。これは100mが11秒7で中学1年生です。
前に行く動力があります。そこまで力強くないですが、とにかく進んでいる感じです。
10代は最も重心が高いポジションにあり、前に体が流れやすいです。何もしていない人は、18-19歳が一番走りは早いです。
そして野球のベースランニングです。塁間23-27mですが、25mはなさそうです。
それでも1周100mほどです。タイムは16秒でした。
しかし路面は土で、ベースを踏み、小回りをしないといけません。
行き過ぎるとオーバーターンもします。特に二塁から三塁が難しそうです。
陸上の走りと、球技の走りの違いは
- 止まらなくていいか、止まらないといけないか?
- ゴムレーンか、コンクリートか、土か芝生か。反発が全然違う。
- 無駄をしてでも最初からギアを入れるか、スピードの流れを見てギアを上げていくか?
この様に走り方の根本が違うので、単純にタイムだけで走力を言い表せない理由があります。