プロ競輪S1選手、神田選手のトレーニングを見て思った事。動き・筋力はスーパー一流。
しかしまだ上に100人いる。その差は何なのか?
プロ競輪S1、神田紘輔選手練習
この日
ケトルスナッチ5分16kg120回余裕
通常懸垂20-10
動画の足上げ懸垂30
ゴム持ち落とし腕立て伏せ15-10
500mダッシュ 1分28秒
15*10シャトルラン 35秒4
25mぶつかり押しなんせ動作を理解していた
すぐ自転車さらに押せるようになったあと頭脳が勝ち最短ルート pic.twitter.com/6zgJ10Ujgc
— 塩田宗廣 競技:フィジカルをあげるトレーナー 対策の鬼👹 結果を出さす! (@shiotapower) March 3, 2020
神田選手のトレーニング、昨日の内容である。
プロ競輪S1、神田紘輔選手練習
この日
ケトルスナッチ5分16kg120回余裕
多分教えて1か月で24㎏5分100レベル、2か月で10分32㎏100回超えます。
通常懸垂20-10
動画の足上げ懸垂30
絶対餅王者段さんで40回を毎日。そのレベルにはすぐにいきます。
ゴム持ち落とし腕立て伏せ15-10
普通すぐにできません。相当能力高いです。
500mダッシュ 1分28秒
15*10シャトルラン 35秒4
いきなりやれと言われてこれです。500mダッシュ靴揃えたら1分20秒と思います。
25mぶつかり押し これはきつそうでした。しかし押す方向は綺麗でした。
元は陸上1500の選手。4分10秒ほど。
そしてアジア選手権トライアスロン出場で、スイム1.5㎞プロ競輪S1選手、神田選手のトレーニングを見て思った事。動き・筋力はスーパー一流。
しかしまだ上に100人いる。その差は何なのか?
元は陸上1500の選手。4分10秒ほど。
そしてアジア選手権トライアスロン出場で、スイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞でベスト1時間48分といっていました。
基礎的な体力と、前に行く力は抜群です。今でも十分強すぎるくらい強いです。
しかし未開拓のところがかなりあるので、そこの道しるべだけ提案するとすぐ吸収すると思います。実際この日だけでもそうでした。
前に行く流れ、単純な力の向きを覚えること。ここで大きく変わるかと。
もう持っているものは一流。そして素質も恵まれていました。
素質が恵まれているということは、最初から本能的にいろんな動きができるということ。
アドバンス製品はほぼ持たなくていい状況でした。
アドバンスは、基本前に行く素質がない人が装着すると、大きく変わり素質がある人のような動きができます。
素質や動きができる人がつけると、反作用で素質がないような動きになることもあります。
ほぼ神田選手はいりませんが、開発中の前に行けるマニキュアはいるような感じです。
ただ素質は、体の動きが前に行っているので、大幅に変更なしです。
こちらから教えるのは、前に行く動力・慣性の方向性だけです。
トレーニングは筋力を強くするのでなく、その種目を楽に・効率よく・流れを掴むことを重要視する事
結果自己ベストが出るし、筋力も付く。そして競技のパフォーマンスが上がる。
トレーニングで、一般的なウエイトトレーニング全般は、
- 引き込む動き
- 安定する動き
- 一軸優勢
の動きです。ほぼどの種目もそうですが、足元はその場からほぼ離れません。
安定した方が有利で、体の軸を一本の線として考えたほうが有利で強いです。
シャフトや、マシントレーニングは必ず両手を握り、それも繋がっているものを握ります。

写真の赤線が一軸。大体日本人は真ん中を一本線を入れた感じで意識します。
図の説明のように、安定やバックすることが得意で、固定感があります。
力の出し方も、インパクトの瞬間を意識します。
そして青線が二軸です。二本の軸、もしくは軸感がないかもしれません。ものすごく動きが自由です。
前進や放出に向いています。大体のスポーツはこの二軸の方が圧倒的に有利です。
一軸の有利なスポーツは、柔道や、体操の一部、そして和服や和装の競技です。それらは一軸が有利です。
ちなみに神田選手、二軸優勢で一軸もそれなりにできます。
話は戻して、一般的なウエイトトレーニングは、一軸が有利です。固定し、引っ張り込むのが有利です。
そして自転車は、というか大体のスポーツは二軸が有利です。有利な体になるトレーニングをしましょうと。
トレーニングは、昨日は大まかに説明すると
ケトルベルスナッチ 一軸動作 引っ張り系 しかし固定感がないケトルベル
懸垂 チンニングでない。胸郭・身体バランスを上にもっていく意識。前に押せるようになる。
ゴム腕立て伏せは、不安定な状態でも前に押せる感覚
500mダッシュは単純に、走れる体づくり
15mシャトルランは、止まって一歩目の爆発と、足指を使える練習です。
どれも第1優先が筋力アップではないです。あくまでその種目で有利な動きができるかどうかです。
その結果の第1優先が自転車が速くなる事、特に高速走行時で、上半身が後ろに浮かないで、前に押せてるかです。
そして振り返ったら筋力もアップしてた!が正解です。競技では。
トレーニングで、流れの掴みは大きく変わると思います。ただ上位は、展開力や状況察知ができる。
それはトレーニングをして、自転車のレベルが上がり、その結果余裕ができたら、考える余白が生まれる。
そこで変わる!!
トレーニングで、自転車の最高速度や持続時間は、
- 流れを覚えること、有利なことを覚えること
- 実際の体力強化・筋力強化
で変わると思います。しかし競輪の9車・多人数は、いろいろな展開があり、戦法があります。
タイム競技なら、上二つだけでいいですが、先着競技・対戦競技はそれだけではありません。
競輪の競走になれば、僕が口をはさむところはありません。
しかしトレーニングで競技力のゲージを大きくすることで、競走に今までやった事より余裕が出て、いろいろな展開や状況察知に能力を割けます。
これがはまったときに、大きく順位が変わると思います。
しかし神田選手の能力を見ると、そんなに難しいことではないように見えます。
今後の展開が楽しみです。