平らな昔ながらのペダル「三ケ島ペダル」は、アップドラフトのクリート一択。そこからチョイスする。
ロード自転車には全く見かけないですが、競輪で認定されている、「NJS規格」のピストレーサーは、平らな三ケ島ペダルです。
そのペダルに取りつける「クリート」はアップドラフトが、競輪界でシェア率相当伸ばしています。
そのクリートの特徴は、
- ピッタリがっちりはまる。遊びがない。
- 角度と左右の傾きが選べる。
です。我がジム所属の姫野選手は、選手歴高校からなので20年ですが、クリートを買って、2日で1000M自己ベストが出ました。


このクリートは新しいタイプの、ハイの溝が左右同じタイプですね。
要はかかとの角度が上がったタイプです。
トルクはあるが回転が欲しい人が好むと思います。
私も実験してみました。

私は、赤のミドル、溝が左右0.3mmズレがあるタイプです。説明書とは逆に、左右を入れ替えました。小指に力を入れたいためです。

このように取り付けました。青のマジックが入っている線が、本来であれば、そこまでしか、クリートはつま先よりになりません。
しかしながら、私はシューズに穴を開けて、取り付けました。

このように1,5cm上に穴を取り付けました。
これはつま先で踏むというより、本来シューズは、ロード用のビンディングペダル一択の状況です。
そこで昔ながらの三ケ島ペダル、シューズはビンディング用のクリートを取りつける、仕組みになっており、三ケ島ペダル専用のシューズはこの世に存在しません。
そこでこのままでは、シューズがペダルと設置位置が後ろになりすぎなので、穴を入れました。

結果、ビンディングの浅めとほぼ同じ位置に取り付け出来ました。
しかしながら、これでも三ケ島ペダルは、ペダルの軸後ろにクリートを取り付ける。
ビンディングは、逆にペダルの軸前に取り付ける
という真逆の設定です。
基本浅めそしてペダル軸の前の効果は
- 仕事量(パワー)は出せる
- 高速度帯、バンク路面好条件が有利
- 惰性がつきやすい
です。逆に、ペダル軸後ろ深めの位置は
- 出だしが有利
- 上り坂が有利
- 表面的なワット数は出ない
傾向にあります。ヒルクライムなどは、深めが有利だと思います。
昨日の実験の結果。高速回転、平面の自転車走行は確実に浅い方が有利。また、前の軸にはめるビンディングタイプが有利。

昨日実験しました。パワーMAX2kp120回転3分です。
僕はこのメニュー、競輪学校受験時によくやっていました。
この付加でこの内容をできたり出来なかったり。しかし連続でセットを組むとすぐに足が終わり、そのあとの練習は、ただやっているだけになるきつさです。
- 実は、カーボンシューズでそしてアップドラフトクリートでやるの初めての状況。今まではプラスチックシューズでした。普通の深さのクリート位置で2分しか持たず。しかしあたりは軽い。
- 次にクリート位置を、穴を新たに開けた浅い位置で実施。何とか3分持った
- アドバンス、パワートランスの弊社製品をミックス。さらに軽くなり、3分余裕でクリア。
という結果でした。
感じたのは、確実に「三ケ島ペダルで、今のロードシューズでのクリート位置は深すぎる。」
というのが感想です。

このように、ビンディングに比べて、三ケ島ペダルで、シューズに穴を開けていないと、いちばんクリートが浅い所でもこれまでで、踏んづけてペダルをこぐ元になります。
1歩から4歩までは、深めの位置でもいいですが、回転がかかってくると、深めの位置は力が入りすぎて、回転スピードに体が固まって反応しない。
1ー4歩なんて、スタンディングで3ー5秒なので、そこさえクリアしたら浅めがいいです。
陸上選手は、ワットバイクで数値のだすのは、つま先がよく使えて、かかとでドシーンとした動作がないので、ワットが出るのでしょう。
しかしワットが出たからと言って、スピードが出るかと言うとまた違います。
スピードは、路面や地面角度に応じて、前に進むポジションにある。回転基軸が前に進む角度と合致しているのが条件です。
ただ浅めは確実にワットが出せます。
勾配やストップ&GOが少なければ圧倒的に有利なのは間違いないです。
それにしても、競輪学校受験時、こういう情報や道具があれば、数値では絶対合格水準に達せる自信があります。
本当にもったいない。これを見ている皆さんは、絶対そういう思いはして欲しくないので、研究して、取り入れていただけたらとお思います。