ペダルクランクだけの出力は、基本ペダル軸に対して、どのように力を当てれるか

3日間かけて、ペダルで実験を行いました。2kp30秒でどのように踏みあがっていくか、もしくはばてるかです。
- 三ケ島ペダル
- ビンディング(SPD-SLペダル)
- SPDペダル(マウンテンバイク用ペダル)
結果はシューズセッティングで、ペダル軸に当てまわしやすいペダルが、軽い。出力は出る。
もっとはっきり言えば、その角度に当てやすい設定なら何でもよい!というのが正解です。
やってみて軽い順に
- 三ケ島ペダル、シューズのクリートを新規の穴をあけて、クリートを浅目につける。
角度の立っているアップドラフトのクリートを使用。クリートは赤。
旧穴の一番浅目より13mm浅くなっている。 - SPDペダル クリートは既存の一番浅目
- ビンデングペダル。クリートは赤で一番浅目。
2・3とも浅目に新規の穴をつけて、クリートを浅くつければもっと出ていた。
2のSPDペダルはシューズ自体がフラットで、角度がつけれないので、出だしのみの感じになる。
3のビンディングはクリート自体に角度をつける装置がない。このシューズの角度をどうつけれるかがカギ。
とにかく大事なのは、ペダル軸に回転に対してそれぞれ、いい角度で当てれるか?がカギになります。
踏む、回すというのは連続動作。連続動作に対して力を籠めない。


これもつけてみてわかりました。左金色シューズがが三ケ島ペダル実際につけての角度。
右の単独が、クリートとペダルを実際につけての角度。明らかに左の方がシューズの角度が立っています。
この角度とペダル軸が、ものすごい重要に感じました。

そして足の甲です。つま先立ちにすると一番下に出力が伝わるところが、丸の部分です。
ごく当たり前、接地しているところの一番手前の真ん中。
この部分で、そこそこつま先立ちしている状態で、ペダル軸を当てれるかになります。
爪先の感覚がない人は、ほぼ間違いなく、角度が立っていない方が漕ぎやすいといいます。
そういう人は重心が踵寄りを好み、爪先の人差し指から小指が浮いている「浮指」の人が多いです。
ペダルの写真です。ペダルを踏むではなく、ペダル軸に力を伝えるが正解は間違いないと思います。
それではどのように伝えるか。
12時の時は真上にあるので、斜め45度にペダル軸に圧力がかかるのが一番前に回りやすいはずです。
3時方向は、真下ですが、ペダルがもう4時5時と向かいます。
3時の時は真下ですが、一瞬でその場所は過ぎ去るので、もう次の動作をしている方が効率はいいです。
7-8-9時は、引き足をどれくらい使えるかになりますが、これも踏んでいる足とのバランスになります。

12時にフォーカスを当てると、ペダル軸に対して、斜めに力が伝わりが正解。
少しでも回った瞬間踏みつけて、3時には踏む動作を終了して次に入る。
これが一瞬でクルクル回るので、事実上意識して動作するのは無理です。
それもシューズに角度がついていれば、単純に爪先の丸で囲んだ部分と、ペダル軸が当たれば一番出力が出ます。
しかしクリートが浅すぎたり、角度がつきすぎると、ペダル軸に対して滑ってしまい、踵が落ちすぎたり出力が出ません。
要は、ペダル軸に対して、クリートシューズの関係、フレームの関係、サドルの関係、サドルとハンドル位置、ハンドルの角度、高さと全般に及びます。
ただ、世間に売っているシューズは、「基本的に日本人の骨格に対して、穴の位置が深すぎる。」傾向にあると思います。
足が強ければ自転車が速いは全く関係ない。
わがジムでは力自慢、競輪学校に通った人、目指す人がかなりいます。技能も適正もいます。
大きな違いは、自転車は前に進みながら漕ぐ事、固定自転車は、クランクに力を伝える事。になります。
例えば足が強烈に強い人がいるとします。ペダルを3時の段階は強烈に強いですが、そこだけです。
あとはバランスがなく回る速度は遅い。
力が弱くても、ペダル軸に対して、一番強い角度とトルクで当てまわす、という意識と実際そのようにできれば、
確実に後者が自転車という乗り物は強いです。
また実際自転車が動けば
- 慣性がつけばつくほど、トルクは必要なくなる。ただ風圧があるので、回転力とトルクの微妙な関係が必要
- ハンドルは押している方が自転車は確実に進む。
- サドルにどのように座るか、当てるかで自転車のポジションが変わるので、前に進む方向にサドルを利用する。
という事を何気ない動作の中で行っています。それを筋力だけで押し切ることは不可能です。
車のギアでも
低速の時は、トルク重視、高速の時は大ギアで慣性惰性で進むは、自転車でも自動車でも一緒です。
必ずギアチェンジがあります。固定ギア自転車では人間そのものでギアチェンジするしかありません。
回転によって求められる動力の当て方が違う。それをどのセッティングが自分のしたい競技種なのかです。
ピストはほぼ上がる一辺倒です。
ロードは、減速もあります。
マウンテンバイク、ヒルクライム、シクロクロスは、上り坂に対する設定が必要。
この様に競技種で求められるものが全く違います。
それを「パワー・ワット」でひとくくりにすると、痛い目にあいます。
「パワーワットは出せるけど、自分の筋肉なんて使っていないよ、もしくは楽勝です!」が一番良いのです。
自分の筋肉だけを頼りにすると、必ず筋肉からの出力は枯渇します。
筋力・スタミナは有限。ポジション、慣性惰性は無限に力が出ています。
筋力・スタミナは必ず嫌でも使います!それはできるだけここぞというときに温存すべきです。
セッティング、身体設定で、慣性惰性重力の力を手に入れやすくする。そしてここぞの時に自分の力を最大限に使う。
これがどの競技でも、有効ではないかと思います。
自転車はペダルにあたる角度をもう一度考えてみて下さい。